着物は楽しい!失敗しない着付教室の選び方【10項目】

B!

こんにちは、すずらんです。

 

私は着物が好きです。

もっと着物を楽しむ女性が増えればいいと思いますが、着物って敷居が高く感じられますね。

 

・着付に興味があるけど、着付って難しい?

・着付を習いたけど、着付け教室の選び方がわからない。

・無料の着付教室って、どうなの?

以上について、私が失敗したり遠回りした経験を踏まえて書きたいと思います。

 

私の着物はじめ

私の着物との出会いは、叔母が着物をプレゼントしてくれたことから始まります。

 

その着物が素晴らしくて、それまでまったく着物に興味がなかったのに、一気に着物の虜になってしまいました。

 

私の周囲でも、30代になった頃から着物に目覚めて、着付けを習い始めた女性がかなりいます。

日本人としてのDNAが騒ぐのでしょうか?

 

 

着物を持っていても自分で着れないと意味がないので、仕事帰りに着付教室に通うことにしました。

 

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無料の着付教室に通うが・・・

インターネットで調べていくうちに、無料の着付教室をみつけました。

 

・8回のお稽古が無料!

・無料だからといって着物を買わされることもない(らしい)。

・職場からも通いやすい場所にある。

 

これはいいと思い、すぐに通い始めました。

 

 

その無料着付教室では畳の教室に約16人の生徒がいました。

 

先生1人と助手2人で指導という形態。

 

先生1人が前に立って着物を着たり帯の結び方を見せて、生徒はその通りにやってみる、という感じです。

 

 

でも、もともと不器用な私はその指導方法についていけませんでした。

 

わからなくてアタフタしていると助手の先生が来てくれるのですが、説明はしてくれません。

 

私の代わりに助手の先生がその手順をささっと済ませるのです。

そうしないと全体の授業がストップしてしまうから。

 

 

先生も助手の方も親切ではありましたが、

8回通っても全く着付けができるようになりませんでした。

 

それどころか着付けがものすごく難しいものだと勘違いしてしまい、私には無理だと諦めてしまいました。

 

私と同じように感じた生徒もいたようで、数回目のお稽古のあたりから人数が減ってきて、最後のお稽古では生徒数が半分以下になりました。

 

 

ちなみに8回通って、満足のいく(外出できるレベル)着付けできるようになった生徒はいなかったと思います。

 

 

無料の8回が終了すると、有料講座へすすむように強いプッシュがありましたが、着付教室に通いたいというモチベーションはすでにありませんでした。

 

 

個人指導の着付教室に通う

無料着付教室の苦い経験から2年経って、やっぱり着物を着たいと思うようになりました。

大人数の無料着付教室に懲りて、今度は個人指導の着付教室を選びました。

 

 

自宅近くに個人で運営している着付教室を見つけてお話を伺いにいきました。

 

お会いすると、先生としての経験が浅いところがありましたが、お人柄がよく、値段もマンツーマンなのに良心的なため、早速お稽古を開始しました。

 

マンツーマンなので、自分が理解できない手順を繰り返し確認できます。

また自分のスケジュールでレッスンを進められるので、無理がありません。

 

 

けっきょく自分が想像していたよりはあっさりと着物が着れるようになりました。

 

着付の他に、着物の知識も学ぶことができて、奥深い着物の世界がより楽しくなりました。

 

何と言っても、先生との相性が良かったのでレッスンが楽しい。

1回2時間、約12回のレッスンで、普段着から訪問着までの着付と、着物の知識が習得できました。

 

 

自分で着付して歌舞伎を観に行ったり美術館に行ったり、日常生活の楽しみが増えました。

 

 

引っ越しして新たな先生探し

その後出産や子育て、引っ越しで着物から遠のいてしまい、着付をだいぶ忘れてしまいました。

 

基本的なことをもう一度習いたいと思い、近所で新たに先生を見つけてマンツーマンで指導を受けました。

 

この新しい先生の指導力が素晴らしくて、長年上手にできなかったことがあっという間に解決しました。

 

指導経験がある先生を選ぶということも重要ですね。

 

これから着付けを習う場合に気をつけること

前置きが長くなりましたが、私の経験と失敗談から、これから着付を習うことを考えている方に気をつけてほしいことを書きます。

 

1) 着付は自腹を切って習う

無料講座には無料の意味があります。

その後の有料講座への勧誘や着物を買ってもらうためなどです。

 

また無料なので、当然細かい指導は期待できません。

着付は基本的な指導が大切です(英語と一緒ですね!)

 

時間を無駄にしないためにも、特にはじめての場合は有料講座を選んだ方がいいです。

 

 

2)  お稽古はマンツーマンが理想。多くても生徒3人ま

着付けレッスンはマンツーマンを強くおすすめします。

 

理解や習得の速さが全くちがいますし、スケジュールに融通がききます。

 

 

グループレッスンにする場合は、多くても生徒3人までに。

 

ただしグループレッスンの場合、お休みすると次のレッスンまでに補習を受けないと手順が正しく学べない場合があります。

 

忙しい方はスケジュール管理が重要になります。

 

 

3)  通いやすい場所にある教室を見つける

着物と着付道具は重いです。

 

大手の教室だと、お稽古道具(着物や小物)を一式貸与してくれて専用ロッカーに置かせてもらえる場合もありますが、個人宅の教室の場合は毎回お稽古道具を持って伺うことになります。

 

仕事帰りにお稽古に通う場合は、仕事道具と着物の両方を持つことになるのでさらに大変です。

 

そのため、出来るだけアクセスのいい教室を選ぶといいです。

 

 

車で通う場合は駐車場の確認も必要です。

(車で通えるなら断然車がいいです。荷物運びも楽で、雨でも着物が濡れず安心です。)

 

 

4)  先生との相性は最も重要

先生との相性は必ず確かめてから申し込んだ方がいいです。

どんなに指導力がある先生でも、相性が悪いとお稽古がしんどくなります。

 

体験レッスンがあれば必ず受けます。

 

体験レッスンがなければ、お稽古の説明をしっかり受けて先生とお話しし、自分に合うか判断してください。

 

いい先生であれば、大手でも個人の教室でもどちらでも構いません。

 

 

5)  先生の指導力も重要

先生の指導力はわかりにくいのですが、先生の指導年数や指導歴が目安になります。

 

また先生はたいてい着物を着ているので、先生の着物姿を見てください。

 

まだ着物のことがわからなくても「あれ?」と思うような着方(シワがたくさんある、など)を先生がしている場合は、要注意です。

 

 

6)  着物が着れるまで、平均10回程度のレッスンは必要

着付教室や先生の考えにもよりますが、ひととおりの着物がしっかり着れるようになるまでには平均すると10回程度のレッスンが必要です。

 

「浴衣や特定の着物だけ着れればいい」

という場合はもっと回数が少なくて済みますが、多くの教室で10回〜15回のレッスンをひとまとまりにして初級コースのようにしています。

 

初級コースを受講しておくと着物のメンテナンスなども含めて必要最低限の着物知識が習得できるのでオススメです。

 

 

7)  着物を習う目的を明確にしておく

目的のコース(お稽古)が終了したら着付教室は卒業します。

あとはできるだけ着物を着る機会を作って、お出かけすると楽しいです。

 

 

着付教室には、自分で着ることを目的にする以外に、

「着付教師になる」

「着付師になる」

など様々なコースがあります。

 

興味がでて次のコースに進むのはいいのですが、先生や周りの生徒に流されないようにします。

 

 

実は私はこれで失敗しています。

先生の勧めもあって、着付教師になるコースを受講しました。

当時仕事はしていましたが、まだ子供がいなくて時間に余裕があったので、なんとなく進んでしまったのです。

 

他装(他の人に着付ける)を練習し着付教師の資格も取りましたが、着付の先生になりたいという希望もなく、着付師もめざしていません。

資格がとれても正直なところあまり意味がありませんでした。

 

それに他装で変わり結びの練習をしている間に、自分の着付けがあやふやになってしまいました。

本末転倒とはこのことです。

 

もっと自分が着物を着る機会を増やして、着付をしっかり定着させればよかったと後悔しています。

 

 

 

 

8)  小物や着物を揃える前に、先生に確認する

着付に使う小物は、教室や先生によって違ってきます。

 

購入する前に先生に確認すると無駄がなく、使いやすい小物を教えてもらえます。

 

またインターネット等で練習用のポリエステル着物が安価で売っていますが、なるべく避けたいものです。

練習用のポリエステル着物は(細かい理由は省きますが)実は練習がしにくくて上達の妨げになるからです。

 

家に着物があってサイズが合う場合は、それを使って練習できるかもしれません。

 

着物を持っていない場合は、先生に相談してから揃えましょう。

 

中古で安く状態の良いものが買える場合もあります。

 

 

9)  自宅で復習が必要。スケジュールに余裕がある時期に習う

着付は「難易度の高い折り紙」といった感じです。

レッスンで習いっぱなしでは上達が難しいです。

 

次のレッスンまでに1回でいいので自宅での復習が必要です。

 

着物を出したり、畳んだり、初めは手間取るので時間を取られます。

 

スケジュールに余裕のある時期に習って集中的に習得する方が、結局は効率的です。

 

 

10)  費用についても、しっかり確認する

着付教室によっては、授業料以外にも進級時に費用が発生する場合もあります。

 

最近の着付け教室では、長襦袢や着物、帯をレンタルできる場合もありますが、

着付け道具や、着物の下着にあたる肌襦袢は購入することになります。

 

さらに着物を買う場合は、ものによってはかなりの金額になることがあります。

 

自分の目的が達成されるまでの費用の総額は確認しておくことをおすすめします。

 

ちなみに、マンツーマンのレッスンの場合、2時間程度の授業で1回2,000円〜5,000円程度が相場だと思います。

 

さいごに

着物は高いというイメージがあります。

 

確かに着物は良いものを揃えるとキリがありませんが、中古品など上手く活用すれば洋服より安い場合もあります。

 

着物は世代を超えて着用できるので、長い目で見ればお得です。

 

 

また不思議なことに「着物が好き」と公言しておくと、着物を持っているけど使わない方からいただけることがあります。

 

そしてなんといっても着物の一番の利点は、日本人女性を綺麗に見せてくれる服だということです。

みんな2割から3割増しで美人になります!

 

興味がある方はぜひ着付けを習ってください。

習う価値はありますし、想像以上に世界が広がりますよ。

 

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