こんにちは!
今日は英検1級一次試験の英作文(エッセイ)の勉強方法や配点について、書きたいと思います。
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英作文(エッセイ)、どうやって取り組んだらいいのか困りますよね。
私もそうでした
でも英作文(エッセイ)は実際はじめてみると楽しくて、私は一次試験の対策の中で一番好きになりました。
意外に得点源にしやすいパートでもあると思います。
以下、私が行った英作文(エッセイ)対策についてです。
参考にしていただけたらと思います。
- 英検1級一次試験のエッセイ配点・エッセイ対策は不可欠
- 英作文(エッセイ)問題の採点ポイント
- エッセイ対策で使ったテキスト
- 英検1級英作文(エッセイ)対策〜具体的な勉強方法
- 余裕があれば添削サービスを利用する
- テキスト以外の勉強も必要
- まとめ
英検1級一次試験のエッセイ配点・エッセイ対策は不可欠
一次試験は、Reading (Part 1-Part 3)・Writing (Part 4)・Listeningで構成されています。
2016年度の試験から採点方法が変更され、上記3分野の配点が均等になりました。
英検1級一次試験の配点割合
Reading:Writing:Listening=1:1:1
2016年以前は、エッセイ対策をしないで(エッセイでほとんど得点せずに)1級に合格するケースもあったようですが、2016年以降はある程度バランスよく得点しないと合格できなくなりました。
Writing(Part 4)が英作文(エッセイ)にあたり、与えられたTOPICに関するエッセイを200−240語程度で解答します。
英作文(エッセイ)問題の採点ポイント
以下4つの観点から採点されます。
内容:課題で求められている内容が含まれているか
構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
語彙:課題に相応しい語彙を正しく使えているか
文法:分構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
エッセイ対策で使ったテキスト
「最短合格!英検1級英作文問題完全制覇」を使いました。
オススメのテキストです!
英検1級英作文(エッセイ)対策〜具体的な勉強方法
「最短合格!英検1級英作文問題完全制覇」(以下、テキスト)を使って私が行った勉強方法です。
STEP 1 英作文問題の概要をつかむ
テキストのChapter 1「英作文問題を攻略する」をじっくり読み、エッセイ問題の概要、大まかなエッセイの書き方を頭に入れます。
これでエッセイ問題に対するハードルがぐっと下がります。
STEP 2 エッセイの題材(ネタ)を頭に入れる
まずはChapter 2の音声を準備します。
専用サイトから無料でダウンロードできます。
(私はPCにファイルを落として、それをICレコーダに移して聞きました。)
Chapter 2は、12項目で構成されています。
1日につき2項目を勉強範囲としました。
(例:1日目は、「1.現代日本社会」「2.人権」というふうに)
項目ごとの勉強方法
1. 項目のはじめにある日本語の解説を読む。
2. キーワードにざっと目を通す。
この段階ではキーワードを無理に覚えなくてOK。
3.コンテンツブロックの音声をきく。
音声で聞き取れなかったり意味がわからないものはテキストの英文(訳文)で確認する。
次に自分でも声を出して繰り返す。
音読することが重要です!!
ここをしっかり勉強しておくと、二次試験の面接でも大変役に立ちます。
注)3については、時間がある限り繰り返し行う。
Chapter2を上記の方法で2〜3周繰り返せば、エッセイの引き出しが頭の中に出来上がります。
STEP 3 エッセイの「導入」〜「結論」の英語表現を覚える。
まずはエッセイの構成についてです。
エッセイは以下の流れで書きます。
導入(Introduction)→
本論1(Body 1)→
本論2(Body 2)→
本論3(Body 3)→
結論(Conclusion)
エッセイの内容としては本論(Body 1-3)がメインなので、エッセイを書くにあたっては、ここに時間をかける必要があります。
そのため導入(Introduction)と結論(Conclusion)は、自分が使いやすい表現を決めて(覚えて)おき、練習から本番の試験まで毎回同じパターンで書くと楽です。
私がエッセイで使った構成のパターンはこちら
(Introduction) I agree/do not agree that.........for the following three reasons.
(Body 1) First,.....
(Body 2) Second,......
(Body 3) Third,.......
(Conclusion) In conclusion, I believe/do not believe that...........
シンプルで簡単なパターンを使いました。
テキストに載っているIntroductionとConclusionは、もう少し長くてシャレた感じですが、私は上記のパターンを本番のエッセイでも使い9割近く得点できました。
エッセイは書き出しに悩んでしまうのですが、パターンに沿って書いていくと意外とその後も続けて書くことができます。
Bodyにしっかり時間をかけることが重要なので、IntroductionとConclusionはなるべくさらっと書きましょう。
テキストのChapter1にも、導入と結論の表現が出ていますので、参考にしながら自分が書きやすいパターンをみつけて、エッセイを書く練習に入る前にしっかり身につけます。
STEP 4 ひとまずエッセイを書いてみる
Chapter 3の実践問題に取り組みます。
エッセイに慣れるまでは以下のように取り組みます。
1. 時間や語数を気にせず、最後まで書いてみる(時間は計っておく)
2. Bodyの内容は、テキストの内容でも自分の意見でもOK
3. テキスト等をチラッと見ながらでもOK
書き終わったら、以下を確認します。
1. かかった時間 (時間の感覚をつかむため)
2. エッセイの語数 (語数の感覚をつかむため)
3. モデルエッセイを読む
かかった時間や語数を確認して、次の練習時に徐々に軌道修正していきます。
モデルエッセイの中で、自分が使えそうな表現や単語があれば「メモ」しておくと、次にエッセイを書くときに役立ちます。
※「メモ」の作成については後述します。
STEP 5 本番を意識して、エッセイを書いてみる
STEP4でエッセイの形式や英作文に慣れてきたら、以下のようにエッセイを書いてみます。
1. 時間を計って、目標は25分で仕上げる(30分以上NG)
2. 200語から240語で書くようにする
3. Bodyの内容は、テキストの内容でも自分の意見でもOK
4. はじめのうちは「メモ」をみてもOK
5. エッセイ作成でわからなかった単語や表現があった場合、後で確認できるようにチェックしておく
書き終わったら、以下を確認します。
1. かかった時間 (時間の感覚をつかむため毎回必ず計る)
2. エッセイの語数 (毎回数えると、そのうち数えなくてもおよその語数がわかるようになります)
3. モデルエッセイを読む
モデルエッセイの中で、自分が使えそうな表現や単語があれば「メモ」しておくと、次にエッセイを書くときに役立ちます。
4. エッセイで使えなかった英単語や表現を確認する。必要なら「メモ」する。
「メモ」について
紙かノートを準備して自分がエッセイで使えそうな表現や単語を「メモ」します。
実際にエッセイを書いてみて、
「使いたかったけど、使えなかった英語表現」
「使いたかったけど、知らなかった英単語」
「モデルエッセイで、使ってみたいと思った表現」
などは「メモ」に書いておくと便利です。
練習の時に書いてみようと思ったことは、本番でも書く可能性があります。
「メモ」に残すことで、次のエッセイの練習で「メモ」に書いた表現や英単語を使いやすくなります。
回数を重ねるごとに、時間や語数の感覚がわかってくると思います。
また、自分なりの「メモ」を作ることで徐々に表現の幅が広がってくると思います。
テキストのChapter 1にパラフレージングについて便利な表現が出ていますので、
これも利用してエッセイの中で同じ単語や表現が何度も使われないように気をつけます。
余裕があれば添削サービスを利用する
私は勉強時間に余裕がなかったため独学で一次試験対策を行いましたが、
英作文に関しては1度でもいいので添削を受けると効率がいいと思います。
オンラインで添削するサービスもあるので、時間があればこういったサービスも利用しながらエッセイの勉強を進めてください。
テキスト以外の勉強も必要
エッセイの勉強は、テキストだけでは不十分です。
英検1級を学習しているレベルだと、エッセイに関しては英語がどうかというより、
「論点が3つ、時間内にだせるか」
がエッセイの勝負だと思います。
この「論点を時間内に3つ出す」
ためには、具体的には以下の対策が有効だと思います。
毎日ニュースをチェックする
てっとり早いのが、夜のNHKニュースを英語で視聴することです。
エッセイとリスニング対策が同時にできます。
何度も繰り返しニュースになっていて、キーワードとなるような単語は押さえておくといいです。
ちなみに私が受験した回のエッセイのTOPICは
"Should Japan rethink its relationship with the United States?"
でした。
この頃ニュースになっていたことは
「トランプ大統領の政策(移民問題など)」
「北朝鮮のミサイル打ち上げ」
でした。
このことからも、ニュースをみていれば「論点の理由づけがしやすい」ということがイメージしていただけると思います。
時間がなければ日本語のニュースでもいいので、最低限のニュースは確認しておく必要があると思います。
まとめ
英検1級を受験した経験から、
「 エッセイ問題の採点、少し甘めかな?」
と個人的には思っています。
ぜひエッセイを得点源にしてくださいね!
長い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。